今、梅香&四貫島エリアがアーツい!! ボロ家が実はアトリエ 芸術で此花を活性化
2012.11.23 14:00 [関西の議論]
大阪市此花区の梅香、四貫島地区が今、アーティストやデザイナーら若いクリエーターたちの集うエリアになっている。地区内にある、借り手のない古いアパートや使われなくなった工場跡が彼らの住宅兼アトリエ、ギャラリーなどとしてよみがえり、街が若い力で活気づき始めたという。17、18日には、住宅兼アトリエなどを会場にした地域“再”活性化イベント「見っけ!このはな」を一帯で開催。今後も地域に溶け込みながら、創作活動を展開していく考えだ。
此花に住み着く若きクリエーター
大阪湾岸の此花区は、高度成長期に重工業を中心とした臨海工業地帯として栄え、梅香、四貫島地区は労働者らの住宅街だった。しかし、その後の景気低迷で、企業の撤退や移転などに伴って労働者が離れていって人口が減少。アパートや工場などの空き家も増えていった。
こうした状況を打開するきっかけになったのは平成17(2005)年、大阪大工学部(大阪府吹田市)の学生たちによる授業での取り組み。梅香、四貫島に着目し、空き部屋や空き地の活用方法などを探った。
翌年、不動産会社が協力し、この大学生たちが同地区の空き家に住み始めるとともに、「夢を持った若者を応援する街 梅香・四貫島」とのテーマを掲げ、このエリアにアーティストやデザイナーなどの活動を志すクリエーターを集める「此花アーツファーム」のプロジェクトが始動した。
その後、美術作家の藤浩志さん(52)が、元メリヤス工場棟をアトリエに改装して使用。これが、共同アトリエ「此花メヂア」となり、さまざまなアーティストたちが長期滞在するようになっていった。
安い家賃で集結
アトリエや住居となるアパートは風呂がないなど悪条件だが、2万〜5万円の家賃で借りられることから、最近では、学校を卒業し、アトリエを構えたいと思っている20代後半〜30代前半の若いクリエーターたちが集結。昭和の時代のままの雰囲気を残した部屋での暮らしを満喫したり、リフォームをして新しい空間にしたりと、活用方法はさまざま。現在では、こうしてアーティストやデザイナー、ミュージシャンら約20人が住んでいる。
17、18日に開かれた「見っけ!このはな」では、彼らの住宅兼アトリエなど22カ所を会場にして、作品展やワークショップ、ライブパフォーマンスなどを繰り広げた。
此花アーツファームの大川輝事務局長(35)は「此花に、若い人たちが増えれば面白い企画を次々と考えてくれる。地域の人たちも参加できるイベントをやっていきたい」と期待している。
梅香、四貫島地区のアーティストら10人による作品展「nama medias2012」が此花メヂア」で12月24日(午後1〜7時、火・水曜休み)まで、開かれている。問い合わせは、此花アーツファーム事務局((電)090・2386・0148)。(msn産経ニュースwest)
昨今の梅香・四貫島地区の動きをうまくまとめた記事です。記事にはふれられていませんが、2009年の阪神なんば線の開通によって、このあたりは交通のアクセスも非常によくなりました。
キタやミナミ、天王寺にもすぐですし、神戸、奈良、和歌山方面へのアクセスもよい。(以前は関空特急も停車していたのですが)関空快速も通っています。地下鉄がないのが残念な程度です。
家賃のほか、食品などの物価も安い。昔ながらの商店街もにぎやかで、近くに大型スーパーやホームセンターも多くあります。
記事にもあるとおり、「昭和」のまま時間が止まっているかのような街。遠出して、西九条駅に帰ってくると、いつもほっとします。
あんまり柄がよくない(失礼)ところが玉に傷ですが、すぐに慣れますし、治安も悪くないと思います。