2013年最初の展覧会は、妻木良三君の「幻標」です。妻木君は画家として知られていますが、今回は初めての写真展となります。絵画とはまた違った、妻木君独自の感性が表れた約20点をご紹介いたします。ご期待下さい。
妻木良三「幻標」
TSUMAKI Ryozo -- "Phantom Sign"
2013年1月26(土)日〜3月3(日)日 13:00〜19:00
火・水曜日休堂 入堂無料
※オープニング・パーティ 1月26(土)日 17:00〜 無料
協力:レントゲンヴェルケ
鉛筆による緻密な絵画で知られる妻木良三の、初の写真展。2008年、僧侶として帰郷したころより、妻木は写真を撮り始めます。発表を目的とせず始めたそれらの写真は、日々の行や制作へ集中する彼の内面と表裏一体の、開かれた自然と日常への穏やかなまなざしを感じさせます。
和歌山などにおける五年間の写真を厳選し構成される本展は、作家としての妻木の新たな一面を示すものです。
妻木良三(つまき りょうぞう)
<http://ryozo3.blog104.fc2.com/>
1974年和歌山県生まれ。1999年より浄土真宗本願寺派僧侶。2001年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。おもな個展に、「ZONE」(Onomachi α・2011)、「境景」(ラディウム―レントゲンヴェルケ・2009)、「妻木良三展」(武蔵野美術大学gFAL・2008)など。おもなグループ展に、「人と自然の美術」(和歌山県立近代美術館・2012)、「手練〜巧術其之貳」(スパイラル・2011)、「掌10」(ラディウム―レントゲンヴェルケ・2011)、「DEEPDIGDUG PRESENTS PRISMA」(マキシミリアン・フォーラム、ミュンヘン・2011)、「線の迷宮IIー鉛筆と黒鉛の旋律」(目黒区美術館・2007)、「VOCA展2006―新しい平面の作家たち―」(上野の森美術館・2006)などがある。