米子匡司君が参加している展覧会、「ばきりノす 音の展覧会」に。アートスペースジューソーさんは、天王寺駅近くの古いアパート、「新・福寿荘」内に今年できた新しいスペースです。
女性アカペラ・ユニット「ばきりノす」の音楽と、サウンド・エンジニアの西川文章さん、米子君のコラボレーションといえる展示。
暗い中、新・福寿荘に近づいて行くと、かすかな音楽が聴こえはじめ、さらに米子君の作品かららしい音が。入り口を開け、細い路地を通ると、足元の枯葉や、割れた瓦を踏みしめる音がそれに重なります。
建物に入ると、あちこちに設置されたスピーカーから「ばきりノす」の音楽が(16ヶ所らしい)。真っ暗な下の階に懐中電灯を持って下りると、点々と米子君の作品があります。
それらに電灯の光を当てると、作品が反応しさまざまな音や動きを発します。
新・福寿荘のレトロで不思議な空間の中を、音を探し歩き回るのは楽しい。音を含め、作品そして空間すべてが押し付けがましくなく、ひそやかで好感が持てました(子どもさんはちょっと怖がるかも・・・)。
12/16まで。入場料300円。夜がおすすめです。
場所がちょっとわかりづらい。天王寺駅を出て、あびこ筋を南下、大阪市立大付属病院の角を左折、病院前を過ぎて最初を右折し坂をやや下り、救急車入口の向こうの道を右折。50mほど進んだ突当りの小さな階段を降りた左です。二つ入口(玄関)がありますが、左手の木製のドアからどうぞ・・・。