2012年12月26日

今年のベスト3

年末ですので、恒例の?今年のベスト3の展覧会を。

とくに忙しかったわけではないのですが、今年はあまり展覧会を見ていない気がします。それは、全体的におとなしめで、印象に残った展覧会が少なかったからかも知れません。やや無理矢理ながらも、ベスト3をあげてみます。

「近代洋画の開拓者 高橋由一」 京都国立近代美術館ほか

9/7〜10/21

今さらの感がある巨匠ですが、40歳を過ぎてより本格的に作画をはじめた彼の、途方もないエネルギーを実感させたよい展覧会でした。何より作品=絵画とは一つの「モノ」であること。日本と西洋との「モノ」の違いとは何かについて、あらためて考えさせられました。

「土屋公雄展 夢のあとに/交差する時間」 福井県立美術館

9/16〜10/21

こちらも、ちょっと忘れられた感のある土屋公雄の本格的な回顧展。すばらしく展示が「上手」な作家です。個人的にはあまりにも「上手」すぎてあまり好きではないのですが、大げさにいえば、美術と非─美術との境界をこれほど鮮明に見せてくれる作家も少ない。決して使いやすくはない展示空間を、見事に使い切る力量はさすが。願わくば、10年、いや20年前にこうした展覧会が開催されていれば・・・と思いました。しかし、今だからこそ可能となった、ともいえるでしょうか。

「キュレーターからのメッセージ2012 現代絵画のいま」 兵庫県立美術館

10/27〜12/24

作家も作品も、特筆すべきものはないのですが(失礼)、全体の構成が伸び伸びとしてよかった。それぞれの作家の個性がすっきり見えました。グループ展の場合、作家さんの「やる気」をうまく引き出し、お互いを輝かせることは、学芸員さんの腕の見せ所だと思います。日本有数の歴史と規模を誇る同館の「これから」を期待させる展覧会といえるでしょう。

何となくですが、今年は昨年の震災の社会への影響が、よりはっきりと出てきた印象があります。このどこか内向的な雰囲気は、おそらく来年にも続くのでしょうか。

posted by baikado at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館・美術館
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/82866306

この記事へのトラックバック