ユニクロ、大阪にグローバル旗艦店
2010年9月13日
ユニクロは、建物の内外に斬新なデザインを取り入れた新店舗「ユニクロ心斎橋店」(大阪市・中央区)を10月1日にオープンする。ニューヨーク、ロンドン、パリ、上海に続き、世界で5番目、日本初の「グローバル旗艦店」となる。
ユニクロが世界の主要都市に置くグローバル旗艦店は、2004年10月に大阪心斎橋筋で出店した同社初の大型店をもとにしたもの。これを踏まえ日本初のグローバル旗艦店の立地にも心斎橋を選んだ。
新店舗は外壁に色とりどりのライトアップが可能な「ETFEフィルム」を採用する。これは上海オリンピックの水泳スタジアムやドイツミュンヘンのサッカースタジアムで使われているが、日本の建築物での採用は初めて。フィルムの中に絶えず空気を送り込んで膨らませ、内蔵したLEDから光を送り出してさまざまな色彩を表現する。
従来のグローバル旗艦店と同じく、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がトータルプロデュースを、デザインディレクターの片山正通氏(Wonderwall)が店舗プロデュースを手がける。一方で店舗・建築デザインには武蔵野美術大学の図書館のデザインなどを手がけた建築家の藤本壮介氏、照明デザインには東京スカイツリーの照明を手がける照明デザイナーの戸恒浩人氏を起用している。
新店舗の売り場はビルの地下1階から地上4階までで、広さは約800坪。営業時間は11時—21時。ユニクロは10月1日のオープンに向け大阪出身の作家など4人の広告キャラクターによるキャンペーンを実施する。作家の川上未映子さん、プロサッカー選手の本田圭佑さん(CSKAモスクワ)、作家の町田康さん、ミュージシャンの吉村由美さん(PUFFY)が、自分自身や地元大阪に対する思いを語り、それぞれの着こなし、生き方などとともにユニクロの世界観を伝える。テレビCMのほか心斎橋周辺で屋外広告などを展開する(日経ウーマンオンライン)。
すごいですね〜。完璧な態勢での展開です。
こうしたファストファッションの勢いはとどまるところを知りませんが、梅香周辺ではあまりユニクロなどを着ている人を見かけません。
というか、基本的に地味なあのデザインは、大阪人にはあまり好まれそうもありません。
逆にそれもあって旗艦店を置くのかも知れませんね。
ところで、最近はユニクロを「素材」として、独自のリメークをしたりアレンジしたりする「デコクロ」というのが流行っているそうですが、確かに素地としてはぴったりな気がします。
でもどうしてそこまでして人は差異化をはかりたいのでしょうか。
本質的にユニークなファッション、つまり世界で唯一のファッションなんて誰もあこがれません。そこにはモード=流行がないからです。
ある程度みなと「カブる」ことを前提に、流行を追うわけですが、どうしてもヴァリエーションは欲しい。「お仕着せ」ではなく「個性」を出したい、という欲望が「デコクロ」を生んだのでしょうが、DIYであるところが新しいところなのでしょうか・・・。
とにかく、この旗艦店の建築は一度見てみたいものです。