やはり予想どおり、移転は見送り、現地存続となるようですね。
吉本興業さんは23、24年度の運営費をタダ!で引き受けるそうですが、注意したいのは22年度にホール原状回復費を計上していることです。施設自身は吉本さんのものですから、これはホールを他用途に転用する(施設縮小)を見込んだものなのでしょうか。これだけでは不明です。
とにかくこのような大胆な提案は、やはり以前述べた同社の非上場化が背景になければ考えられません。
いずれにせよ、年間40万人という入場者数は荒唐無稽な気がします。施設の性格をまったく異なったものにしないかぎり、現実味はありません。
また、通天閣の社長さんはあきらめ調ですが、通天閣のリニューアル計画にも影響したこの騒動を、こんなにあっさり納得できるものなのでしょうか・・・。
“ワッハ上方”移転見送り濃厚…現地存続が確定的
通天閣への移転は取りやめワッハ上方は従来通り千日前で存続することが確定的となった
◆ 戦略本部会議で協議 ◆
大阪府の橋下徹知事(40)が通天閣への移転方針を表明していた府立上方演芸資料館(ワッハ上方、大阪市中央区)について府は25日、戦略本部会議で、移転を取りやめ現地存続する方向で協議した。最終的な結論は再度先送りされ、知事の決断に委ねられる形となったが「残すことで決定」と話す関係者もおり、当面は現地存続となることが確定的となった。
◆ 28日朝に西上社長に直接、結論を伝える ◆
会議では、2011年度から2年間、吉本興業が現地で同館を運営し、現在は年間5万人の入館者数を40万人に引き上げる一方、府の負担は吉本興業への賃料1億円だけとする案を検討。吉本興業に運営を任せるに当たって、随意契約とするか形式上公募を実施するかなどについて議論した。
知事は会議の最後に「(通天閣を運営する通天閣観光の)社長にまずお知らせしたい。ここでは結論は出さず、社長に伝える」と述べ、28日朝に通天閣に出向いて同社の西上雅章社長(59)と面会する意向を表明。結論先送りを受けて吉本興業とワッハ上方は、この日「正式決定がまだなので現段階でコメントはありません」と話すにとどめた。ただ「現地存続で確定」と話す関係者もおり、28日は知事が存続決定までの経緯などを説明するものとみられる。
西上社長はこの日、スポニチの取材に「待たせたから義理立てしてくれるんでしょう。気遣いはありがたい」と感謝を表明。移転見送り濃厚には「仕方ない。財政立て直しの中で協力するつもりだったけど、府民目線での契約が大切。快く受け入れられる」と「府民目線」を強調して、自らを納得させた。
ただ、28日は通天閣で恒例の干支の引き継ぎ式を開催。昨年から一般にも有料公開しており、今年の干支・牛(ジャージー種)と来年のトラ(ベンガルトラとホワイトタイガーの混血種)を館内で見学できる。報道陣も多数詰めかける上、知事も来るとなると対応に追われることは間違いないだけに、西上社長は「もう1匹のトラが来たら混乱する。時間は重ならないとはいえ、警備の人員も必要だし」と冗談交じりに苦笑いしていた。
[ 2009年12月26日付 スポニチ大阪]
吉本も困る…橋下知事「運営費ゼロでも困る」 ワッハ問題また持ち越し
大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方、大阪市中央区)の通天閣(浪速区)への移転問題で、府は25日、戦略本部会議を開き、現地存続案と移転案について審議を行った。しかし、この日も結論は出ず、最終判断は持ち越された。橋下徹知事は、28日に通天閣を運営する通天閣観光の西上雅章社長と直接協議することを明らかにし「社長と直接会って決めたい」と述べた。
16日の前回会議では、ワッハ上方が入居するビルの家主である吉本興業の提案について審議。賃料と運営費約1億円について内訳がなく、年間入館者数の目標設定がないことを橋下知事が指摘した。25日の会議では、担当部局が、吉本側の提案を説明。平成22年度の必要経費として、賃料と運営費、ホール原状回復費を合わせ約4億円、23、24年度は賃料を1億円で、運営費を無料とした。
さらに、23、24年度の入館者数を年間40万人に設定し、25年度以降は官民協力による新事業をスタートさせ、府の負担額は1億円を上限に調整。吉本側が府に大幅に譲歩する減額プランが提示された形となった。
橋下知事は「運営費がゼロなら、展示内容などについて府からプランが提示できなくなる」などと指摘した。さらに「賃料1億円はありがたいが、府としてあるべき運営費を払うべきではないか」などと府の姿勢にも疑問を呈した。
ワッハ上方の移転問題をめぐっては、吉本側に払う賃料と運営費が約4億円にのぼることが問題視され、移転縮小を検討した結果、新たな移転先として通天閣が浮上していた。(msn産経ニュース)
posted by baikado at 13:42|
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ワッハ上方移転問題