新潟市美術館の新館長に塩田氏
就任は10月1日付
新潟市は6日、公募していた市美術館の新館長に塩田純一・元東京都庭園美術館副館長(60)=東京都練馬区=を選んだ。就任は10月1日付。
塩田氏は東北大学大学院修了。栃木県立美術館学芸員、東京都現代美術館学芸部長などを経て、ことし3月に青森県立美術館美術統括監を退職した。1999年には第48回ベニス・ビエンナーレ日本館のコミッショナーを務めた実績もある。
(新潟日報2011年9月6日)
ご報告まで。
新潟市美術館の新館長に塩田氏
就任は10月1日付
新潟市は6日、公募していた市美術館の新館長に塩田純一・元東京都庭園美術館副館長(60)=東京都練馬区=を選んだ。就任は10月1日付。
塩田氏は東北大学大学院修了。栃木県立美術館学芸員、東京都現代美術館学芸部長などを経て、ことし3月に青森県立美術館美術統括監を退職した。1999年には第48回ベニス・ビエンナーレ日本館のコミッショナーを務めた実績もある。
(新潟日報2011年9月6日)
ご報告まで。
新潟市美術館:新館長、該当者がおらず 来月にも再募集 /新潟
新潟市が公募で採用試験を行っていた新潟市美術館の新館長が、試験の結果、該当者がおらず再募集をかけることになった。当初予定していた8月着任は白紙とし、7月上旬にも再度募集をする予定。公募には複数の応募があったという。
同館は展示作品からカビやクモが発生した問題で元館長が更迭され、現在は市の高橋建造参事が館長を兼務している。公募資格は、博物館法の「登録博物館」または「博物館相当施設」に該当する施設で館長の勤務経験、または副館長として2年以上の勤務経験があることとしていたが、再募集では見直すという。【小林多美子】
毎日新聞 2011年6月29日 地方版
やはりこの応募資格は???でしたので、見直し、再募集は当然といった感があります。
それでも複数の応募があったというのはちょっと驚きです・・・。
また、「水と土の芸術祭」への北川さんのアドバイザー就任についても、何かとあったようです。
カビ騒動の元美術館長起用案に異論…新潟市議会
新潟市は20日、2012年に開催予定の屋外芸術祭「水と土の芸術祭」に関する事業計画書案を、市議会文教経済常任委員協議会に提示した。市は、アドバイザーとして、前回のディレクターで、元新潟市美術館長の北川フラム氏に就任を依頼している。
北川氏は、館長在任中の09年、市美術館の展示品からカビが発生するなどし、10年に予定されていた国宝の仏像展が開催できなくなった問題の責任を問われ、館長を更迭された経緯がある。
議会側からは、この更迭の経緯に絡み、「市民感情もあるし、議会でも問題となった。アドバイザーとして迎え入れるのは見直すべきだ」といった意見が出た。市の担当者は「市長と相談したい」と応じた。
北川氏は、前回の芸術祭開催時は、市の文化政策を担う役職にあり、唯一のディレクターとしてコンセプトの決定から展示作品の選定まで、ほぼ一人で行った。しかし、「行政主導」という批判が一部の市民から出たため、市は今回、市民の中から参与やプロデューサー、複数のディレクターを登用。北川氏には、ディレクターが作品選定する際に助言するアドバイザーへの就任を依頼した。
(2011年6月21日11時52分 読売新聞)
<「行政主導」という批判が一部の市民から出た>というのはよく分かりません。同芸術祭は「行政主導」以外の何であるというのでしょうか・・・?
新潟市美術館:新館長の公募開始 25日まで、8月着任−−新潟 /新潟
新潟市は11日、展示作品からカビやクモが発生した問題で元館長が更迭された新潟市美術館の新館長の公募を始めた。募集は今月25日まで。6月下旬に決定し、8月1日に着任予定。市が館長を公募で決めるのは初めて。
同館は問題発覚後、外部の専門家による市美術館評価改革委員会(委員長=金山喜昭・法政大教授)で管理運営体制の不備などを指摘された。現在は市の高橋建造・市参事が館長を兼務している。新館長のもと、再生に取り組む。
公募資格は、博物館法の「登録博物館」または「博物館相当施設」に該当する施設で館長の勤務経験、または副館長として2年以上の勤務経験があることとしている。選考員について同市は「採用にかかわることなので非公表」としているが、外部の有識者を入れる予定だという。問い合わせは市人事課(025・226・2489)。【小林多美子】
毎日新聞 2011年5月14日 地方版
やはり公募することになったのですね。しかしこの応募資格は・・・。
いったいどのような方々が応募されるのでしょうか。新潟市さんは新たな若い人材を登用する、という意図はないようですね。
新潟市美術館新館長公募へ
2011年03月31日
展示作品からカビやクモが発生した新潟市美術館の運営改善策を検討してきた「市美術館の評価及び改革に関する委員会」(委員長=金山喜昭・法政大教授)の最終会合が30日、新潟市役所で開かれた。篠田昭市長は改革を進めるため、外部から公募で館長を選任し、2012年度から本格的な改革に取り組む考えを示した。
市は、管理体制の改善などを求めた同委の意見を受け、館内の整理整頓、美術資料の寄託や借用についてのガイドライン作成、県との人事交流などに取り組んできたが、この日の会合で金山委員長らから「他の文化施設と寄り添っていない。人、企画、広報などで連携することで、より『美術館力』が発揮できると思う」と、他の文化施設と連携するよう注文が出された。
篠田市長は4月中にも新館長公募の選考基準や選考委員を明らかにして、改革に向けた新館長を選ぶ考えを示し、「いただいた意見を無にしないように頑張る」と話した。(藤井裕介)(朝日新聞)
「新潟市美術館の評価及び改革に関する委員会」はこれで解散となるのですね。
さまざまな改革案が提言されたようですし、館長の公募もよいのではないでしょうか。
日本の国公立美術館の場合、館長を公募するというのはきわめて稀で、通常は適任者の推薦制となっています。公募の場合、選考のありかたによってその良し悪しはあると思いますが、「業界の有力者」みたいな方が館長になられるより、若く、有能な方を抜擢できる可能性はあります。
ところで、前回(第七回)の「市美術館の評価及び改革に関する委員会」議事録が公開されており、問題となった作品の作家である鈴木勲さんが、ご報告をされています。
鈴木さんに対して市長さんが;
「美術館の展示の際に、先ほど申し上げたように、展示する前にしっかりときれいにするという作業が不十分だったために、鈴木さんの作品から何か問題が起きたというような印象を与えて、鈴木さんの作品そのものについてもきずをつけてしまったということについて、誠に申し訳なく思っており、今後、美術館のしっかりした運営をやっていくときの大きな教訓とさせていただきたいと思っております」
と謝罪されています。しかし、このように謝罪されても、鈴木さんのいわゆる作家としての名誉が回復するわけではないでしょう。
「今日は、鈴木さんにおいでいただいたことに感謝し、また、水と土の芸術祭、非常にいい作品をみずから身をもって展示をいただいたということにも感謝申し上げます。今後とも、作家としてより大きな活躍をされることを期待しておりますので、ぜひ、よろしくお願いいたします」
という市長さんのお言葉はあまりにも空しい。
主催者である市、そして美術館さんは、本来作家を「守る」側に立たねばなりません。しかし、一連の問題の報道の中で、そのような姿勢を鮮明に感じることはあまりありませんでした。
館長や学芸員さんは「入れ替え」して再出発することもできるでしょうが、作家という個人は「入れ替え」できません。
その切実さを、新潟市、美術館さんはどうお考えなのでしょうか(新潟市さんに限りませんが)・・・。
新潟市美術館:カビ・クモ発生問題 出品作にクモ、作家に市長陳謝 /新潟
◇評価改革委
展示作品からカビやクモが見つかった新潟市美術館の再生策を話し合う評価改革委員会の第7回会合が28日、同市役所で開かれた。篠田昭市長は、この日出席した、クモが発生した電動カートを出品した美術家の鈴木勲氏に対し「展示前に十分きれいにする作業をしなかったので、作品に傷をつけてしまい、非常に申し訳なく思っている」と陳謝した。カビが発生した土製の現代アート「土の一瞬」の作者、久住有生氏には後日、文書で謝罪する予定。【黒田阿紗子】
毎日新聞 2010年12月29日 地方版
ちょっと古い記事ですが、新潟市長さんより、今回の関連作家さんに公式に謝罪があったということですね。
そもそも今回の問題は「新潟市(長)」さん側のみに責任があったのか。作家さんに謝罪しなければいけない方々はほかにもいらっしゃるのではないか。
この問題により、作家さん側が受けたさまざまな苦痛を想像すると、不運であっただけでは片付けられぬ思いです。作家生命に関わる問題であるからです。
このようにして少しずつこの問題も「忘却」されていくのでしょうが、この問題と「心中」させられたのではあまりにもむごい・・・。
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