2010年07月07日

再連投

新潟市さん、ちゃんと議事録出しているじゃないですか・・・。

 

時間のある時に読んでみます。

 

新潟市美術館の評価及び改革に関する委員会(開催状況)

 

一般の方には想像もつかないと思いますが、美術館・博物館というのは、かなり特殊で閉鎖的なところのある組織です。

 

展覧会などの対外的な部分と、それ以外の部分のギャップが大きい、ともいえましょうか・・・。

 

今回の事件によって、そのギャップが少しでも市民に明らかになることは、美術館・博物館、市民双方にとってプラスになるのでは、と少なからず期待しています・・・。

posted by baikado at 16:12| Comment(0) | 新潟市美術館問題

元館長の見解と食い違い目立つ/市美術館

連投しておきます。

 

元館長の見解と食い違い目立つ/市美術館

2010年07月07日

 

新潟市美術館の運営や管理の問題点を検証する「市美術館の評価及び改革に関する委員会」(委員長、金山喜昭・法政大教授)が6日、同市役所であり、元学芸員3人から見解を聞いた。北川フラム元館長は5月の同委で、元学芸員らについて「会議で一切反応がない」と述べたが、元学芸員は「北川さんに意見を申し上げたこともあり、理解して下さっていたと思う」などと話し、食い違いを見せた。(藤井裕介)

出席したのは、2007年に北川氏が館長に就任した時や就任後、美術館から市の他部署に異動した元学芸員。

1人は、北川氏が掲げた「開かれた美術館」について「美術館の既成概念を取り払おうと考えていたと思う。それは理解できていた」と述べた。北川氏との関係について、別の1人は「北川さんがアイデアを出した時に、学芸員として解決すべき課題を意見として出し、軌道修正されたこともある」とし、「ディスカッションがなかった」と主張した北川氏の見解と食い違った。他の1人は北川氏について「美術館の管理・運営については(資質などが)欠けていた」と指摘した。

収蔵作品のデータ管理や引き継ぎについては、「引き継ぐ人が誰だかわからなかったので、(データを)端末に入れてそのままにしていた」などとし、管理態勢の不備をうかがわせた。

市美術館の改革や再生に向けては、「学芸員の思いや考えがきちんと取り込まれるような改革であってほしい」「委託業者やボランティアも一緒に船に乗っていて、沈めば全員が遭難するという気持ちが大事」といった意見が出された。

金山委員長は委員会後、「もう少し北川さんを批判するかと思ったらそうでもなかった。ヒアリングの趣旨は美術館再生に向けて建設的な意見を聞くことで、それを理解してあまり批判を出さなかったのではないか」と感想を述べた。次回は8月に開かれる。 

   ◇

●北川フラム元館長の見解(5月13日の発言要旨) 前任の館長がいつも美術館にいてガバナンス(組織統治)が混沌(こんとん)としていた。企画展の会議に学芸員が出ないことが多く、ディスカッションできない状態だった。学芸員の異動は、会議に出ないのだから仕方ない。「奈良の古寺と仏像展」が開けなかったのは残念。カビやクモの発生だけでなく、いろんな路線の問題(考え方の違い)が出る美術館では難しいということだろう。 (朝日新聞

 

この朝日新聞さんの記事が一番くわしい。

 

食い違いがどうこうより、北川さんを批判する意見が少なかった、という感想には、意味深なものがあります。

posted by baikado at 15:57| Comment(0) | 新潟市美術館問題

新潟市美術館:元学芸員から聴取 北川氏の発言と食い違いも−−評価改革委 /新潟

新潟市美術館:元学芸員から聴取 北川氏の発言と食い違いも−−評価改革委 /新潟

 

新潟市美術館の評価改革委員会の第4回会合が6日、同市役所であり、北川フラム元館長の在任中(07年4月〜10年3月)に異動となった元学芸員3人へのヒアリングが行われた。

元学芸員の一人は、北川氏が「開かれた美術館にしたい」と語っていたことについて「美術館の既成概念を取り払ったものをやりたいという美術的なものだった。作品の保存がどうなるか心配で意見を申し上げたが、理解してくださったと思う」と述べた。「学芸員から無視された」「上司が言っても動かないという美術館以前の問題がクモやカビの発生につながった」としていた北川氏の発言と食い違いを見せた。

同館の作品収集には館長や学芸員の判断で行われる「借用」と、外部有識者による資料選定委員会の承認を経た「寄託」がある。借用後に寄託品となって10年以上保管されている作品について、作業部会長を務める柳沢秀行委員(大原美術館学芸課長)は「購入への順番待ちと仮定できる」と指摘した。【黒田阿紗子】(毎日新聞

 
う〜ん・・・何だか歯切れの悪い記事ですねえ・・・。
毎日新聞さんもどことなくトーンダウンしているような印象もあります。
 
「購入への順番待ち」ですか・・・。
キナ臭い匂いもしますね。
posted by baikado at 15:49| Comment(0) | 新潟市美術館問題

2010年07月06日

「新潟市美術館の管理不備、元学芸員から聴取 委員会」

新潟市美術館の管理不備、元学芸員から聴取 委員会

2010.7.6 20:32

 

カビや虫が発生した新潟市美術館の管理体制を検証する「市美術館の評価及び改革委員会」(委員長・金山喜昭法政大教授)が6日開かれ、元学芸員の市職員3人に対してヒアリングが実施された。

元学芸員らは「まとめた収蔵品のデータを後任に引き継いでいなかった」などと述べ、管理体制の不備が浮き彫りとなった。北川フラム元館長に対しては「美術的な取り組みは理解できるが、運営能力は万能ではなかった」との指摘も飛び出した。

委員会終了後、金山委員長は記者団に「美術品の収集にテーマ性が薄く、考え方はみんなバラバラだったようだ」と厳しく批判した。(産經新聞

 

この記事からは、くわしいことは読み取れませんが、「市美術館の評価及び改革委員会」さんが、新潟市美術館さんに批判的な意見を述べたことは確かなようですね・・・。

posted by baikado at 22:40| Comment(0) | 新潟市美術館問題

2010年06月07日

「新潟市美術館:カビ・クモ発生問題 7日から2カ月休館」

新潟市美術館:カビ・クモ発生問題 7日から2カ月休館−−改革委 /新潟

 

◇収蔵品点検、施設改修へ

展示作品からかびやクモが発生した新潟市美術館の運営を検証する評価改革委員会(委員長・金山喜昭法政大教授)の3回目の会合が2日、東京都内で開かれ、篠田昭市長は7日から約2カ月間、美術館を実質的に休館にし、収蔵品を総点検するとともに、施設の改修工事を進めることを明らかにした。施設改修費として数千万円規模の補正予算案を6月議会に提出する。

この日は、当初、かび・クモ問題を受けて緊急に取り組むべき対策を「中間提言」としてまとめる予定だった。ところが、金山委員長は「かび・クモの発生原因は既にはっきりしている。それより(運営上)重要な問題が明らかになった」として、開館した85年までさかのぼって、今後、問題点を検証していく方針を示した。

新たに浮上したのは、収蔵品の問題。改革委の要請を受け、市は初めて美術館が所有する作品3320点の購入先と金額を公表した。開館以来25年間で購入に総額30億円が充てられているが、委員から「作品の選定や購入過程に疑問がある」との指摘を受けた。

また、通常なら1〜2カ月で返還するはずの外部からの借用品が計1675点あったという。借用書などの契約書類も適切に管理されていないことから、改革委は「収蔵品を総点検し、借りている作品はすべて返す必要がある」として休館を勧めた。

これを受け、館長を兼ねる篠田市長は、「奈良の古寺と仏像」新潟展の関連企画が6日に閉幕した後、市民ギャラリーを除いて休館すると表明。この期間を利用して、最低限の施設改修を行う意向も示した。仏像展終了とともに館長職を退く予定だったが、「徹底的にうみを出すため、もう少し続けた方が責任を果たすことになるとも思う」として、当面続投する可能性も示唆した。

次回は7月6日に開かれ、前学芸員からの聞き取りが行われる。市の一般職員であるため、公開するかは本人の意向を尊重して決めるという。【黒田阿紗子】(毎日新聞

 

改革委さんは、もちろん市長さんが招集されたのですから、市長さん寄りの意見が強くなることとは想像されますが、なかなか頑張っていらっしゃるようですね(失礼)。

 

というか、カビ・クモ発生問題より「重要な問題」とは何でしょうか。興味津々です。

購入作品の選定や購入過程への疑問(年間平均一億円という購入費は、市町村立館としてはかなり高額です)、1,675点もの借用資料・・・。

今後も正確な報道が求められます。

 

カビ・クモどころか、新潟市美術館さんには魑魅魍魎が住んでおられたのかもしれません。

 

posted by baikado at 12:34| Comment(0) | 新潟市美術館問題