新潟市美術館:仏像展会場、長岡に変更へ 新潟市長「市民に申し訳ない」 /新潟
◇対応、混迷の度深め
国宝などの仏像展示が危ぶまれている企画展「奈良の古寺と仏像」(4月24日〜6月13日)は、新潟市美術館での開催を見送り、長岡市にある県立近代美術館への会場変更を模索することになった。市民の間では署名活動も始まった仏像展だが、ぬぐえぬ文化庁からの不信感、北川フラム館長の更迭前倒しと篠田昭市長自らの館長兼務、急な会場変更と、市の対応は混迷の度を深めている。
開催場所の変更方針は、16日開かれた同展の実行委員会で了承された。12日以降、文化庁に計画通りの開催を求め、市美術館の管理体制などについて協議してきたが、同庁から了解を得るにはなお時間がかかると判断した。
市美術館にこだわるより、会場を変更して同展そのものの開催を優先させることにした。会場は分散させず、国宝と重要文化財の仏像15点以外の作品も含め全46点を近代美術館で展示する方針という。
市外での開催について篠田市長は「新潟市民には申し訳ないが、何とか県内開催の道を探り、県民の期待に応えたい」とし、自身の責任については「今は近代美術館での開催に全力を尽くすことだ」と述べた。
近代美術館は仏像展の予定期間中も展示会を予定。このため、仏像展が予定通りの日程で開催できるかは、今後の調整が必要となる。篠田市長は「4月24日開幕は変えずに済みそうだが、(仏像展の日程が)完ぺきには予定通りにいかないようだ」と明かした。県教委文化行政課は「正式に決まれば、最大限の協力をしたい」と前向きな姿勢を見せている。【小川直樹】(毎日新聞)
すごいですね・・・。こんなことが行政上可能なんですね。
同仏像展は当然「新潟市」さんの予算で開催するはずでしたのでしょう。それを長岡市の県立近代美術館さんで急遽開催するとは・・・。
新潟市さんの予算で県の施設で展覧会をする、ということです。県の施設が同じ市内にあるのであれば、考えられないことはありませんが、50kmも離れた他市で行なうなんて・・・。
新潟市議会や市民は何も言わないのでしょうか。それよりも同展開催のほうが優先するということなのでしょうか。